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6.102020
「マウンテンバイク(MTB)で自転車を楽しむ」
「マウンテンバイク(MTB)で自転車を楽しむ」
マウンテンバイク(MTB)は、颯爽とスピードを出して走るロードバイクと違い、舗装道路も未舗装道路も縦横無尽に走ることができます。
太目のゴツゴツとしたタイヤ、がっちりとした頑丈なフレーム、モトクロスバイクのような屈強なサスペンションを装備したマウンテンバイクは、スポーツ自転車の中で初心者の方でも乗りやすい自転車です。
マウンテンバイクの魅力は、浅瀬の水際や荒れた路の水たまりでも、快適に走ることができることです。
今回は、そうした魅力あるマウンテンバイクについて、ご紹介していきます。
■マウンテンバイクとは
マウンテンバイクは、荒れた路や山岳地帯などでの走行、急坂の登り降り、木の根や岩盤などの段差越えなどの走行を楽しみながら走る自転車です。
そうした環境下で安全に走行するために、フレームは軽量かつ耐衝撃性に優れ、走行時の扱いやすさと自由な乗車姿勢を確保できる設計となっています。
◇マウンテンバイクの基本仕様
マウンテンバイクは、サドルの調整幅が他のバイクより10センチ以上あり、フレームは軽量で頑丈な造り、制動力に優れたディスクブレーキを備えています。
一般的なマウンテンバイクのホイールサイズは、26インチ、27.5インチ、29インチの3つのタイプがあり、タイヤは太く路面と設置する面はブロックパターンになっています。
ギアは、フロントのギアを1枚にして後ろのギアをワイドレンジ(18段、21段、24段、27段)にすることで、一瞬にして変速も可能であり車体の軽量化も実現しています。
また、マウンテンバイクにのみ使われている部品として、走行路面から受ける衝撃を吸収するサスペンションが搭載されています。
サスペンションを搭載したことで、でこぼこした路面だけでなく、障害物があるような悪路でも自転車をコントロールしやすく走りやすくなっています。
サスペンションには、フロントサスペンションとリアサスペンションがあり、フロントのみサスペンションが装備されているマウンテンバイクは「ハードテール」、前後とも装備されているタイプは「フルサスペンション」と呼ばれています。
■マウンテンバイクの楽しみ方(競技編)
マウンテンバイクには、様々なモデルや装備、シーンに応じた走り方があります。例えば、街中を走る「ポタリング」でも、道路は段差や上り坂に下り坂がありますので、マウンテンバイクで走るのは適しています。
しかし、マウンテンバイクの特性を活かし、その乗り方のテクニックを披露できるのは、「ダウンヒル」や「クロスカントリー」のようなレース、そうした環境のコースを走るときです。
◇ダウンヒル
激しい斜面を下る「ダウンヒル」用のマウンテンバイクは、でこぼこの路面をハイスピードで下っていくために20センチ超えのストロークと剛性の高いサスペションと丈夫なフレームで造られています。
◇クロスカントリー
少し長めの距離を走りながら、ダウンヒルのようなコースも時折走る「クロスカントリー」用のマウンテンバイクは、ダウンヒルのような下り坂や登り坂も走破するためギアレシオが広いことと車体重量が軽く抑えられているのが特徴です。ダウンヒルバイクに比べて、重量を軽くし剛性をキープするためにフレームにカーボンフレームが採用されています。
◇エンデューロ
1日ないし数日を掛けて長距離を走る、車のラリーレースのような自転車競技「エンデューロ」用のマウンテンバイクは、耐久性も走行性も求められる万能型のタイプです。
◇◇トライアル
スピードを競うレースでなく、山肌に転がる丸太や大きな岩場で造られたコースを、地面に足をつけずに倒れることなく走り抜ける「トライアル」は、マウンテンバイクの神髄を競う競技とも言えます。
トライアルバイクは、20インチ、24インチ、26インチのホイールサイズ3サイズで、サドルが無いのが一番の特徴です。
また、軽量化を図るために、変速機も取り付けず自転車の必要最小限の部品で造られています。
■レース競技でなく、野を駆け、山を越えて走るのも楽しい!
クロスカントリーは、山を駆け抜けるレースですが、同じように山道の登り下りを走り、不安定な路面で楽しく走るのが「トレイル」です。
トレイル用のマウンテンバイクは、基本的に競技用ではありませんので、取り回しがしやすく安定した走りを重視した設計になっています。
そういう意味では、マウンテンバイク初心者の方でも扱いやすく、様々なモデルがありフレームやホイールのサイズもバリエーションが数多くあります。
■まとめ
マウンテンバイクは路面を選ばない自転車であり、競技性を楽しむ自由度の高い乗り物です。
そしてマウンテンバイクは、一般道と歩道のアスファルトに段差があったり、側溝の蓋の段差や隙間があったりする路でも、安定した快適走行できます。
また、河川敷のサイクリングロードの未舗装な路や、里山のあぜ道なども安定走行で楽しめますので、まさに自転車の万能型タイプと言えるでしょう。
ストレス解消に、大自然あふれる様々な路をマウンテンバイクで思いっきり走ってみませんか。