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「大自然を歩く『トレッキング入門』」

「大自然を歩く『トレッキング入門』」

山を歩くことで、身近に大自然が織りなす世界を感じ、心身ともにリフレッシュすることができます。
山麓の麓付近から山の稜線まで、勇壮な滝を見て珍しく綺麗な花を愛でる、そして雄大な景色を眺め、登山のように山頂に登頂することを目的にするのではなく、大自然を楽しみながら歩く、それが「トレッキング」です。
トレッキングの語源は、オランダ語の「Trek」で「苦労しながら長旅をする」という意味ですが、実際のイメージは登山とハイキングの両方を兼ね備えたスポーツアクティビティと思っていただくと良いかもしれません。
トレッキングで得られるものは、自然との素晴らしい出会いですので、自然好きの方にはおすすめなウォーキング旅です。
そこで今回は、トレッキングを始めるにあたって準備するものや、必要な情報をご紹介していきます。

■トレッキングを始めるにあたって

まずは、トレッキングでの装備をご紹介します。

◇トレッキング必要装備

・トレッキングシューズ(スニーカーでは歩いづらい場所もありますので、準備しておきたいシューズです)
・バックパック(日帰りなら30リットル程度<タテ50センチ・ヨコ30センチ・マチ22センチくらいのサイズ>)
・レインウェア(ゴアテックス素材のウェアがおすすめ)
・吸水速乾性のあるアンダーウェア
・トレッキング用ポール(杖)
・アウトドア用帽子(日除けに使用、つば幅の広いサファリ・ハットがおすすめ)
・グローブ(場所によっては、鎖などを掴むこともあるため)

◇トレッキングの時の服装について

アンダーウェアの素材は、ポリエステルのような吸水性と速乾性のある、高い機能性の素材のものがおすすめです。
アウターは放熱性、防風・防水性を備えているものを選ぶことで、ウェア内の熱を放散し風による体温低下を防ぎ、急な雨にも対応できます。
また、山は平地に比べ天気は変わりやすく、高度が上がるほど気温が下がりますので、暑さや寒さにその都度対応できるように、重ね着をして体温調整をしましょう。
衣服着用は、アンダーウェア(インナー)、ミドルウェア、アウターの3層で重ね着するのが基本です。
寒い季節なら、インナーを2枚重ね着してミドルウェアにフリースを着用、防寒機能の高いアウターを着用するというイメージです。
春、夏など汗をかきやすいときは、速乾性のあるインナーを1枚、ミドルウェアも薄手で脱ぎ着しやすいものにして、必要ならその上にアウターを着用するなどして、体温管理の調節を心掛けた服装を心掛けましょう。

■トレッキング前日までに、入念な現地調査

ハイキングは経験あるけれど、トレッキングは初心者という方でもご自身の体力を考え、コースを選び計画を入念に立ててください。
歩くコースを選ぶときは、登山道やトレッキングコースがきちんと整備されていて、標高は1000メートル前後の低めで起伏の少ない山から始められることをおすすめします。
また、1人でのトレッキングは心細く、何かあったときに困りますので、慣れるまではトレッキングツアーの参加や、友人が経験者なら一緒にトレッキングしてもらうようにすると安心です。

◇トレッキングの歩き方のポイントと注意点

山歩きの基本は、速いペースでどんどん登っていき、疲れたら長めの休憩を摂るという歩き方ではなく、一定のペースでゆっくり歩き続ける方が体への負担が少なくなり体への疲労も軽減されます。
また、バックパックの荷物は重いものを下にして、上へ順に軽いものを詰めておくとバランスよく歩きやすくなります。
歩くスピードは軽く汗ばむ程度を保ち、体の軸はまっすぐにして歩きましょう。
腰を引いていると膝に負担がかかってしまい、痛めやすくなりますので歩幅は狭くてもかまいません。
歩き始めたら無理をせず、10~15分ほどで最初の休憩をとり、靴紐のフィット感やバックパックの背負う位置を確認しましょう。
5分ほど休憩をしたら、一定のリズムを崩さないように歩き始め、30分歩いたら5分ほど休憩を摂るのを歩きと休憩のパターンとして、休憩では脱水症状を防ぐために水分を補給し、栄養補助食品や甘いもの(飴やチョコレート)などでエネルギー補給を心掛けてください。
もちろん、もう少し歩くと景色の良い場所にたどり着くので、そこで休憩を摂るというのも良い選択です。
とにかく無理をしない歩き方をすることが基本です。
写真を撮ったりしながら、少し長めの休憩をしてもかまいませんが、腰を下ろしてのんびりしすぎますと登り続けるのがつらくなりますのでご注意ください。

■まとめ
トレッキングは、目的を明確にしてコースを選ぶことで、初心者の方から経験者の方まで幅広い楽しみ方ができるアウトドアスポーツです。
また、トレッキングは、登山ほどの重装備が必要なく、自然との出会いを楽しめ選んだコースを歩きとおしたという達成感を得ることもできます。
自然相手のアクティビティですから、事前の準備をきちんと行い、自然の景色や澄み切った美味しい空気を体いっぱい吸い込み、歩くことの楽しさを満喫してください。

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