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「初心者でも、すぐ始められる『陶芸入門』」

「初心者でも、すぐ始められる『陶芸入門』」

陶芸で土をいじるのは、子どもの頃の粘土遊びのようで、とても楽しいものです。
そして、陶芸の魅力といえば、自分好みの器を作り出す楽しさと喜び、そして器そのものが形として、自身の手元に残っていくことではないでしょうか。
陶芸品は、元々は普通にある土の塊ですが、それに技やアイデアを織り込むことで日常生活に使用する食器に花器や茶器になっていくわけです。
今回は、奥の深い創作の世界「陶芸」について、入門編として陶芸の魅力や作品作りについてご紹介していきます。

■陶芸の魅力とは

料理をおいしく見せる素敵な器たちを見ていると、それだけで気分が高揚してくることもあります。
特に和食の器に使用する「陶器」や「磁器」などのやきものは、様々な土や原料を職人さんたちが使い、ひとつひとつ丹念に造りあげています。
工芸品的価値の高いやきものは、海外でも人気で世界に誇れる日本文化のひとつと言えます。
陶芸が、ものづくりの中でもわりと集中力を必要とするのは、一瞬の気の緩みでそれまで造ってきたものが、簡単に無駄になってしまう可能性が高いからです。
それだけに、思い通りの器ができたときには、素晴らしい達成感を味わうことができます。
そういう意味で陶芸の魅力は、ものづくりに没頭する時間を楽しめることではないでしょうか。
没頭できるということは、メンタル的にもストレス発散につながることから、陶芸を趣味にすることは精神的に癒され、健康的な日々を送ることにつながるようです。
ストレスを抱えやすい現代社会において、陶芸はおすすめの趣味ではないでしょうか。

■「やきもの」の種類

やきものと呼ばれる器は、一般的に「陶器」「磁器」「炻器(せっき)」の3種類に分けられます。
材料の土に陶土を使い1100〜1300度で焼いたものが「陶器」で、代表的なやきものでは美濃焼、萩焼、唐津焼などがあり、熱しにくく冷めにくい点と吸水性があることが特徴です。
石英や長石などの陶石を、粉砕し粉にして粘土と混ぜ合わせた土を使い1300~1400度で焼いたものが「磁器」で、代表的なやきものでは有田焼、伊万里焼、九谷焼などがあり、ガラス質で固いこととなめらかで吸水性がないことが特徴です。
原材料に陶土を使い、900〜1300度で長時間焼いたものが「炻器」で、代表的なやきものでは備前焼、信楽焼、万古焼きなどがあり、特徴は、固く吸水性はなく、たたくと陶器の鈍い音と違いクリアな高く澄んだ音がしまするのが特徴です。

■陶芸のはじめ方

陶芸を始めたいと思われたら、まずは陶芸教室に行くことをおすすめします。
多くの陶芸教室では、体験教室を開催しておりますので、陶芸を趣味として始めてみたい方、また趣味として陶芸は、自分に合うかな?と思っている方、どちらの方にもぴったりです。
教室は、いろいろありますが、費用的には概ね3,000円程度で、時間も2〜3時間くらいで形を作るところまで体験できます。
体験してみて、雰囲気が自分でいいなと思ったら、そのまま入会してみるのもいいと思いますし、自宅で気軽に楽しみたいなら陶芸の専門店で、入門セットを買って陶芸入門の動画を見ながら作ってみるのもよいでしょう。

◇まずは、陶芸体験をしてみる

陶芸の体験教室は、その教室によって内容はかなり違いますし、教えてもらう講師の方との相性もありますから、最初のうちは体験教室をいくつか回り自分に合う雰囲気のところを探すことをおすすめします。
また、旅行で「やきもの」の名産地などへ行ったときは、その地域の観光施設で体験ができそうでしたら、旅のスケジュールに入れて参加することをおすすめします。
有田焼や萩焼、信楽焼など、各地域の名産のやきものづくりを体験するのも、貴重な旅の思い出となります。
観光地での陶芸体験は、事前予約が必要な施設も多いので、旅行に出る前にあらかじめ下調べをして、予約が必要な時はスケジュールを入れておくことをおすすめします。

◇自宅で陶芸をするときに必要な道具とは?

土をカットするワイヤー」「スポンジ」「こて」「へら」「かきべら」といった道具が揃っている陶芸の入門キットを買うと役立ちます。
また土を練るための、木板をホームセンターなどで探しておきましょう。
自宅の作業のスペースに合わせて、なるべく大きなボードを購入されることをおすすめします。

■まとめ
陶芸の魅力はいくつかありますが、いちばんは「ものづくりの楽しさを味わえる」ことではないでしょうか。
粘土をこねていき、少しずつ思っている形を造っていくという作業は、無心になれる楽しさがあります。
また陶芸は、のこぎりやトンカチで椅子やテーブルを造るのとは違い、初めての方でもまず失敗するということはありません。
なぜなら、造ってみて形が思っているのと違うならば、簡単に作り直すことができるからです。
粘土をこねて、イメージしたデザインのやきものを造り、最後に窯から自分の作品が焼きあがって、対面した時の感動は何事にも代えられない満足感があります。
童心に帰って、休みの日には土遊びをして、リラックスと達成感を存分に味わってみませんか。

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