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鉄道模型で遊ぼう『鉄道模型のAtoZ』

鉄道模型で遊ぼう『鉄道模型のAtoZ』

子どもの頃に夢中で遊んだ鉄道模型のプラレールは卒業したけど、その後も鉄道に対する情熱が冷めやらず、HOゲージやNゲージなどの本格的な鉄道模型に嵌ってしまったという方もいるのではないでしょうか。
鉄道模型に魅了される理由は、実車を再現する精巧なモデルデザインや、壮大で完成度の高いジオラマの中を走る鉄道模型の雄姿に感動するなど、鉄道模型がおもちゃとは呼ぶにはふさわしくない領域に及んでいるからではないでしょうか。
鉄道模型ファンは、世界中に年齢を問わず広がっており、ちょっぴり贅沢な趣味とも言われます。
今回はそのような鉄道模型の魅力をいろいろとご紹介していきます。

■鉄道模型の楽しさとは

鉄道模型とは、鉄道車両、線路、その周辺の情景を再現したミニチュア模型(ジオラマ)を指します。
模型の車両を線路(ゲージ)上で走行させることができることで、ただ模型を眺めているだけでない楽しみ方も可能です。
つまり、街中の建物や線路、山や川の風景に鉄橋、停車駅に踏切、そして周囲の風景などをジオラマ製作することで、自分がイメージする鉄道の世界観を造り上げることが出来るということです。
また、モデル車両の中には、すでに引退した車種の模型も多く存在していますので、残念ながら走行を断念したかつての鉄道車両を走行シーンの再現ができる楽しさもあります。
◇走らせる楽しみ
鉄道模型は、家庭用電源を利用して車両を走らせています。
プラレールは、乾電池でモーターを動かしますが、鉄道模型は乾電池に代わり「コントローラー」(もしくはパワーユニット)と呼ばれる電源装置を、家庭用のコンセントにつなぎ変圧した直流電気をコード(フィーダー)からレールに送り込む仕掛けで動かします。
コントローラーのダイヤルで電圧を上下させ、スピードコントロールを行いますが、流れている電気は非常に微弱のため線路を手で触れても感電することはありませんので安全です。
一部の高級機種には、スピードを上げるレバーやブレーキが独立したタイプもあり、まるで実際の鉄道車両の運転と同じ操作感覚で楽しめるものもあります。

■鉄道模型は、どのタイプを選ぶべきか?

鉄道模型は、国内外に数多くのメーカーがあり、それぞれ様々な大きさや素材、質感の列車モデルが発売されています。
一般的に鉄道模型の規格で代表的なものは、HO(エッチオー)ゲージ、Nゲージ、Zゲージと3つに大別されます。

◇各ゲージの特徴

鉄道模型のNゲージは、車両の縮尺が150分の1、軌間(線路幅)が9ミリです。
車両だけでなく、ジオラマに利用する建物などの商品も充実しており、日本国内で最も普及している仕様です。
海外で主流の大型模型「HOゲージ」は、車両の縮尺が80分の1、軌間(線路幅)が16.5ミリの大型サイズです。 
最大の特徴は、その大きなサイズから模型とはいえ精密な造形と迫力のある走行を楽しむことが可能である点です。
ただ、日本の住宅事情を考えると、サイズが大きいため幅2.4メートル、奥行き1.4メートル(3畳サイズ)が最低でも必要であることと車両価格もNゲージと比較すると3倍前後高くなります。
一番小さいと言われる鉄道模型はZゲージと呼ばれており、縮尺が220分の1
軌間(線路幅)が9.5ミリです。
小さいという利点を生かし手持ちのトランクケースにレールやジオラマを造り、テーブルやデスクの上で気軽に走る姿を楽しむことが可能です。

■Nゲージの国内普及率は80%を誇る

その普及率の高さからして、鉄道模型に興味を持ったらNゲージから始めてみるのがおすすめです。
Nゲージの主要ブランドは、KATO、TOMIX、マイクロエース、グリーンマックスなどがありますが、KATOとTOMIXという二つが有名です。
2ブランドとも模型車両、レール、制御機器や駅舎などの建物や情景小物、ジオラマ製作用品などを取り扱っています。
◇KATO(カトー)
1957年創業の鉄道模型老舗の国産メーカー関水金属のブランドで、NゲージのほかにもHOゲージの商品も多数生産しています。
◇TOMIX(トミックス)
プラレールを開発・販売しているおもちゃメーカー「タカラトミー」の子会社で株式会社トミーテックの鉄道模型ブランドです。
1974年から海外生産のNゲージを販売し1976年から国産化にスタート、トミーの販売網を活かしてNゲージの国内普及を進めました。

■まとめ
鉄道模型のファンは、車両を購入し飾って楽しむ人、レールの上を走らせて実際に電車に乗って見える風景を想像する人、リアルさを求めてジオラマを造り走らせることに夢中になる人、はたまた模型車両に自分なりの改造を施す人など、その楽しみ方は千差万別です。
鉄道模型のファンクラブも色々存在し、中には実際の鉄道と同じスケジュールで車両を走行させて楽しむイベントなどを開催しているクラブもあるようです。
鉄道模型は、自分のイメージした鉄道世界を自分の好きな車両がを走らせることを楽しめる大人の夢が広がる趣味と言えそうです。

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