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8.32020
「大空を飛び回る『ハングライダー入門』」
「大空を飛び回る『ハングライダー入門』」
大空を自由に飛び回り、空から絶景を眺めることができるハンググライダーは、
空を飛ぶためにエンジンは搭載していません。
自然に吹いている風だけで空を飛ぶハンググライダーは、合金の骨組みと翼で構成されています。
空を飛ぶということで、なんとなく敷居が高く感じられる方でも、ハングライダイーの基本を知り、アクティビティの楽しさを感じますとチャレンジしたくなるスポーツです。
そこで、今回はハングライダーについての基礎情報をご紹介していきます。
■ハングライダーとは
ハンググライダーとは、カイトのような翼を骨組みに取り付け、その骨組みに取り付けた器具にベルトで吊り下がり、空を滑空するスカイスポーツです。
骨組みは基本的にアルミニウム合金の軽量フレームで、化学繊維の布を使用した翼の部分がカイトの代わりになっていて、腕立て伏せをするような姿勢を保ちながら滑空していきます。
上昇気流をうまく利用すると、上空2,000メートル近くまで高度を上げることも可能です。
つまり、風さえ吹けば自分の体力が続く限り、どこまでも空を飛んで行くことができる楽しみがあるということです。
実際に、ハンググライダーの国内レースでは、岡山県から琵琶湖まで210キロの距離を滑空したという記録も残っています。
■ハンググライダーが空を滑空できる仕組みとは
ハングライダーは、細い合金の骨組みとカイトのような翼の役割をするものだけで構成されています。
シンプルな構造なのに、安定して遠くまで空を飛ぶことができる理由は、その翼の部分が凧揚げの凧のように風を受けて、上空へと高く舞い上がっていくわけなのです。
現在のハンググライダーの機体は、改良に改良を重ね風の取り込み方がとても良く、機体の種類とサイズを選べば2人乗りすることも十分可能で、最大200キロまでの重量にも耐えることが可能となっています。
そのため、安全性も含めてハングライダーの体験教室では、二人で乗るタンデムライディングが基本となっています。
■ハンググライダーの飛び方
ハンググライダー初心者の方は、基本的に自分で操縦することはなく、慣れるまでは通常タンデムランディングというスタイルで、ベテランのライダーと二人で飛行します。
そして、慣れてくれば単独飛行をするわけですので、ハングライダーで安全に空を飛ぶ方法をご紹介していきます。
◇ハンググライダーの離陸の仕方
ハンググライダーの操縦で事故リスクが高いのが、離陸と着陸時と言われていますので、気持ちを落ち着け集中して離陸を行います。
離陸する場所は向かい風が吹いている中、5~6メートルくらいの短い助走で空中に飛び立てる場所でなくてはなりません。
要するに、この向かい風の気流を翼がうまく受け止め、離陸をしていくということです。
離陸したら、安定して高度を上げられるような上昇気流を見つけることが重要となりますので、離陸するときは風の方向をあらかじめ知っておくと良いでしょう。
◇ハンググライダーの高度を上げる
ハンググライダーで、空を飛ぶと言っても実際にはゆっくりと降下しているというのが基本的なハングライダーの飛び方です。
離陸して、そのまま風の流れに身を任せていると身近い時間で地上に着いてしまいますので、できるだけ長い時間空中散歩を楽しむためには、上昇気流に乗って高度を上げていかなければなりません。
上昇気流を見つけたら、その気流を軸にクルクル回り、機体ごと旋回していると次第に高度も上がっていきます。
このときに、間違って下降気流に入ってしまうとバランスが乱れ、落下してしまうこともありますので十分注意をしましょう。
◇ハンググライダーの着陸の仕方
上昇気流に乗り高度をあげながら、徐々に下降していくことを何度も繰り返すことで長時間のライディングが楽しめるわけですが、いつかは着陸をしなければなりません。
着陸も離陸と同じように、安全確保のために集中力が必要となりますので、安全に着陸するために体力を残して着陸体制に入りましょう。
着陸時の基本的操縦の仕方は、地上近くまで機体を旋回しながら、ゆっくりとスピードを落としながら高度を下げていきます。
高度を下げて足が地面に触れる直前に、手で持っているベースバーを引き上げて、上体を起こしつつ両足で確実に着地をします。
着陸も離陸時と同じように、向かい風を受けながらスピードを落としていくことで怪我をせずに安全に着陸できます。
■まとめ
鳥のように大空を飛ぶことができるというのは、人間にとって夢のような出来事ではありますが、ハングライダーを使うことで誰もが大空を滑空することができます。
空を飛ぶのはいいけど、落下してしまうという恐怖心を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、飛ぶことに自信がつくまではインストラクターとのタンデムライディングで飛ぶ技術を磨いていきますので、安心してチャレンジしてみましょう。
大空の滑空を体験することで、空中散歩の楽しさを知ることができます。そして、その浮遊感とスピード感を体験し、何ものにも代えがたい壮大な景色を眺めながら空中散歩の醍醐味を味わってみませんか。