「自転車で散歩しよう『ポタリングのすすめ』」

自転車は、日々の通勤、通学、買い物といった日常使いに便利な乗り物です。
また体力づくりや運動不足解消にサイクリングに出かけるとか、専用ケースに入れて自転車と共に旅をする、はたまたロードバイクで本格的なレースに出場するなど様々な楽しみ方があります。
楽しみ方に違いはあっても、自転車共通の魅力は風を切って好きなところを走ることを楽しめることではないでしょうか。
たとえば、川べりや海沿いのサイクリングロードを走るとか、眺めの良いカフェのテラスでティータイムを過ごすなどを気軽に楽しめる走り方が「ポタリング」です。
そこで今回は、ポタリングの楽しみ方やポタリングに向いている自転車の情報をご紹介していきます。

■ポタリングとは？

ポタリングとは、ゆっくりしたスピードで気楽に自転車の乗ることを指しますが、のんびりするとか目的を持たずに、ゆっくりうろつくといった意味もある英語の「potter」が由来だそうです。
サイクリングは、自転車で走ること全般を指す言葉ですが、その中のポタリングはのんびり走るカテゴリーですから、走行スピードはおよそ時速10〜15キロ未満が目安のスピードとなります。
ポタリングの距離は目的によりますが、だいたい15キロから40キロ未満ほどが自転車で散歩するポタリングのイメージとされています。
基本的にポタリングは、自転車に乗っている時間の長さや距離にこだわる必要はなく、個人の行ってみたい場所、そして寄り道をしたり予定時間も自由に変更したりといった自由度の高いサイクリング方法なのです。
服装も安全に走れるウエアで、自転車は漕ぎやすければどのような種類でも良く、無理なく楽しく走ることができるのがポタリングの特徴です。

■ポタリングするための準備

ポタリングは、お散歩感覚のサイクリングみたいなもの、ロードバイクのロングライドのように体力をかなり必要な乗り方ではありません。
走る距離も、自分で漕いで疲れや辛さを感じない距離がおすすめで、一生懸命漕いで息が上がるような乗り方はしないのが基本です。
自転車に乗って、気軽な楽しみ方をするのがポタリングですが、それでも服装や装備に走るうえでの注意点はいくつかあります。
まず、服装は全体的に動きやすく漕ぎやすい衣服の着用がおすすめです。
しいて言えば、パンツスタイルの裾は若干短く、裾幅は狭い方がチェーンやギアにも接触しないのでおすすめです。
装備としては、走行中の安全を考えると自転車用のヘルメットを被られることをおすすめします。
そして、いざという時のために、簡単な工具やパンクの修理キットを携帯し、夕方から夜まで走ってしまうこともイメージしてライトは必ず装備しましょう。
そして、カフェやブティックなど寄り道することを考え、自転車を止めておくスタンドを自転車に装備しましょう。
また、ポタリング中でも脱水症状や熱中症にならないように、水分をこまめにとり半袖で走るときは日焼け止めを塗り、軽食なども取るようにしてハンガーノック状態にならないように注意しましょう。

■ポタリングに適した自転車を考えてみる

ポタリング用の自転車に、この車種と決められたものは基本的にありません。
ポタリングは、ロードバイクでもクロスバイクでも、オフロード用のマウンテンバイクでもママチャリと呼ばれるシティサイクルもOKです。
また、街のりだと歩道と車道の段差が走行していると気になるものですが、そういう場合はロードバイクの細いタイヤが装着されているタイプより、太めのタイヤの方が走りやすいかもしれません。
そういう場合は、太いタイヤが装備されているビーチサイクルやファットバイク、マウンテンバイクなどがおすすめでしょう。
爽快感にあふれた走行を楽しんでいたら、ついつい走りすぎて帰りは自転車が辛いなというときは、電車内に持ち込める折りたたみ自転車のミニベロタイプは大活躍します。
まとめますと、ポタリング用の自転車選びするときに考えておくべきポイントは、長距離でも楽に走ることができるタイプで、街中や自転車専用ロードでも、そして少し道悪な路面でも走ることができる自転車がポタリングに向いていると考えられます。
おすすめの車種としては、乗車姿勢が楽な「クロスバイク」や悪路でもはしやすく街中でも安全走行ができる「マウンテンバイク」が挙げられます。

■まとめ
服装も装備も割と軽装で問題ないポタリングは、自転車があれば誰もが気軽に楽しめる自転車遊びです。
趣味の写真をポタリングしながら撮ってみたりとか、テレビで見たおすすめグルメの飲食店に立ち寄って食べてみたり、お弁当をもって近くの川べりを走ったりと、自分がポタリングする場所を想像するだけでも楽しくなります。
のんびりと交通ルールを守って走りながら、日頃の運動不足解消やストレス発散をするためにも、ポタリングはとてもおすすめです。