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「アウトドアで楽しむ『バードウォッチング入門』」

「アウトドアで楽しむ『バードウォッチング入門』」

人間にとって身近な野生生物である野鳥を、双眼鏡などで観察することをバードウォッチングと言うのは、皆様ご存知のことと思います。
バードウォッチングは、子どもから大人まで気軽に楽しむことが出来、アウトドアへ出かけたときや近くの公園へ散歩に行ったときなど、どこでもいつでも楽しめる趣味です。
バードウォッチングをすると、今まで知らなかった野鳥たちの様子に興味が湧き、早朝の鳥の鳴き声、雨上がりに飛び立つ鳥の鳴き声などに、自然と耳を傾けるようになるようです。
今回は、野鳥観察である「バードウォッチングについてご紹介していきます。

■バードウォッチング、これだけは揃えておこう!

都市部でも公園や緑地のような場所で、1時間程散策しているとさまざまな種類の野鳥がいることに気づかされます。
単純に、野鳥のさえずりや飛ぶ姿を見るだけでも、気持ちがリフレッシュされるのですが、バードウォッチングをする際のワクワクする気持ちをもっと高めるために、いくつかの道具をそろえて観察すると、より楽しみが増えるのは間違いありません。

◇バードウォッチングの必需品「双眼鏡」

双眼鏡は、バードウォッチングの基本アイテムです。
双眼鏡はレンズの大きさで20ミリサイズが「コンパクト」、30ミリは「中口径」、40ミリサイズは「大口径」と呼ばれており、バードウォッチングには、レンズサイズ30ミリ前後のものを用意しておきたいものです。
レンズの倍率は7~10倍で、急な雨や朝露などが双眼鏡にかかることを考え、防水性能がある双眼鏡を選ぶようにしましょう。

◇バードウォッチングに適した服装

バードウォッチングをするときの服装は、天気や観察場所にふさわしいものが良いでしょう。
たとえば、水辺での観察ならば防水性のアウターや長靴、山での観察ならばトレッキングシューズ、冬で周囲が雪や氷のある観察ならば防寒具、スノーブーツといった具合です。
また、野鳥はかなり敏感な生物ですから、衣類の生地がこすれて音が出るような素材のアウターや、反射素材を施した衣服は絶対避けてください。
そして、赤、黄、オレンジなどの色も派手目で野鳥が警戒しますし、特に蛍光色は反射の光に怖がり逃げてしまうこともあります。
その他にも、黒い色は蜂が寄ってくることが多々ありますので、衣服はもちろんこと、熱中症対策用の帽子などの色にも気をつけましょう。
野鳥のいる場所は、林や草むらの生い茂った場所などですから、虫刺され、木の枝や葉っぱで起きる切傷や擦傷の予防をするため、長袖に長ズボンの着用を基本と考えましょう。
靴は、履きなれたトレッキッグシューズやウォーキングシューズがおすすめなのですが、湿地帯の場所で観察するなら長靴の方が水の侵入を防げますので便利でしょう。

◇観察中に野鳥の名前や生態を調べるための野鳥図鑑

バードウォッチングをしていると、初めて見る野鳥などに出会うこともあります。家に帰ってから調べてもいいのですが、その場で調べるに役立つアイテムが野鳥図鑑です。
野鳥図鑑は、持ち運びし易いようなハンディサイズを使用し、より詳しい情報が載っている大型の図鑑は、家で調査用に使い分けてみるのも便利です。
また、「日本野鳥の会」の野鳥を楽しむポータルサイト「BIRD FAN」にも野鳥図鑑がありますので、スマホなどでアクセスしてチェックするのも良いでしょう。
「BIRD FAN」 https://www.birdfan.net/

◇ノート·メモ帳

観察記録をまとめていくフィールドノートは、観察場所では持ち運びがしやすくて使いやすい、A5サイズくらいのノートをおすすめします。
ノートには、見た鳥のスケッチや特徴、場所や時間などを記しておくと、後で色々見返して調べる時に役立ちます。

◇望遠鏡

観察を続けていると、だんだんと双眼鏡では物足りなさを感じることもあります。
特に大きな湖、沼や干潟で野鳥を観察するときに、双眼鏡では拡大しきれない距離でも望遠鏡があればその威力を発揮してくれます。
遠くにいる野鳥も20倍のレンズを装着している望遠鏡なら、100メートル先の野鳥が5メートル先にいるかのようなサイズに見えてきます。
望遠鏡を持ち運ぶときは、双眼鏡よりも倍率が高い分、手に持って観察するのは難しくなりますので、専用の三脚を使用して望遠鏡を固定して観察するようにしましょう。

■バードウォッチングする時のマナー

バードウォッチングは、気軽に誰でも楽しむことができますが、自然の生き物を観察しますので、自然にやさしくする気持ちでマナーを守りましょう。
マナーの第一は、野鳥の巣には近づいたりしないことです。
その理由は、巣作りや子育ての時期は、親鳥が警戒し近づくと威嚇してくる場合があるからです。
また、野鳥は自然界の生き物ですから、餌付けされずに自分たちの力で生きています。
観察や撮影するために餌付けしておびき寄せるのは、NG行為ですのでおやめください。
次に、野鳥の撮影は暗いところでも行うことがありますが、ストロボ撮影は野鳥を怖がらせますので使用は避けるよう心がけてください。

■まとめ
バードウォッチングは、野鳥たちを身近に感じることのできるアウトドア・アクティビティです。
基本的に野外で行いますので、雨具や防寒着は必ず持参し、そのほかにも水筒や軽食、おやつなども用意して時間をかけてたっぷり楽しんでみましょう。
野鳥の観察のために、天気の良い日は水辺や公園の雑木林などに出かけてみませんか。

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